東京歯科保険医協会の第2回学術研究会が7月22日、東京・文京区春日の文京シビック小ホールで開かれた。
講師の津久井明さん(神奈川県横須賀市開業)が、「Er:YAGレーザーの基礎と臨床応用」と題して講演した。
Er:YAGレーザーは、齲蝕処置、根面の歯石除去での保険の適用を受けた唯一の歯科用レーザー。
津久井さんは、講演でレーザーは何でるのかを物理学的に説明したあと、半導体レーザー、Nd:YAGレーザー、炭酸ガスレーザー、そしてEr:YAGレーザーの4種類の違いについて述べた。
また、症例をスライドで提示し、炭酸ガスレーザーとEr:YAGレーザーの違いを示した。
また、デモを行い牛の歯肉を切開したり、歯周組織、硬組織へレーザーを応用して見せた。
最後に参加者の質問に答えた。
津久井明さん(神奈川県横須賀市開業)
<レーザー総論>
あれもできるこれもできるといわれるが、まず、レーザーとは?
原理 光の特徴 そして、レーザーの種類と特徴について話をする。
レーザーはすべて同じかというと、実際はすべて違うと考えてもいいかもしれない。
同じようなレーザーでもまったく違うものでる。
そこでレーザーの特性として、そのレーザーのもっている波長について話をさせていただく。
物理的な話となるので、私も得意ではない分野だ。
臨床応用としては、歯周治療 インプラントの応用について話をする。
また、大きなトピックとして、レーザーが保険に応用されたことだ。
保険の点数は確かに低いかもしれない。
ただし、このような先進的な機器が歯科でも保険の中に導入されたことだ。私たちレーザーをやっている者たちによって、非常に喜ばしいことだ。
ということは、先生方もレーザーを使う、使わないという問題ではなく、レーザーそのものの知識はもっていなければならないと思う。
1997年に私はレーザーを初めて買った。
そのときのレーザーは炭酸ガスレーザーということである。
当然、私はレーザーというものにほとんど知識がなかった。
ただ、レーザーのもつイメージ、そしてメーカー側が話をするそのことに対して、私は非常に魅力を感じた。
たいていこう言う。
痛みが少ない。
そして治癒はとてもいい。治癒が促進される。
無麻酔下の治療もできる。
開業間もない私は、他の歯科診療所とは差別化をしたいと考えた。
何か新しい手を打って、患者さんに安心した治療を行い、患者さんを呼び込みたい。
メーカーが言う差別化ができると言う言葉に、ついつい飛びついてしまった。
そして、革新的な治療だと言う言葉に飛びついてしまった。
ある意味で、それは間違いではなかったかもしれない。
ただ、それは完璧に正しくはなかったかもしれない。
レーザーを購入したことで、私は色々な勉強をしてきた。
それらにつて、これから話ができたらと思う。
まず、最初にレーザーのその特徴について知らなければならない。
レーザーのその原理とは何なのか?
そして、レーザーは光なので、光の特徴を知らなければならない。
日本のなかでは、ハードレーザーのEr・YGAレーザーをはじめ、Nd・YAGレーザー、炭酸ガスレーザー、半導体レーザーの4つ、ソフトレーザーのヘリウム・ネオンレーザーがある。
これらの違いは何なのかを知らなければならない。
レーザーの基礎というと難しくなってしまうが、Light(光)、Amplification by(増幅)、Stimulated(刺激する)、Emission of(放出)、Radiation(放射)の頭文字、Laserである。
つまり、放射、放出され、刺激する増幅された光であるが、日本語にしてもよく分からない。
照射の誘導放出による光増幅。
光(電磁波)を増幅しコヒーレントは光の発生。
空間がエネルギーを持ち振動する現象。
このように説明されても、私はよく分からなかった。
光とは電磁波のことである。
光を発生させる装置がレーザーである。
では電磁波とは何であるのか?
空間がエネルギーを持ち振動する現象である。
これでお分かりになるだろうか?
私は化学と生物で歯科大学に入ったので、物理はまったく好きではない。
電磁波の波長が長いのが電波だ。
電磁波の波長が短いのがX線である。
電磁波のある波長の領域が光である。
光は可視光、つまり目に見える光だ。
赤外線があり、もう一つが紫外線である。
つまり、電磁波の一部が光である。
ところが、光には色々な特徴がある。
太陽から来る光が7色であることを私たちは知っている。
プリズムを通して見ると、7つの色となる。
ところが、私たちの目に達するときには黄色にしか見えない。
いわゆる光の3原色で、光は合わせる白になってしまう。
色を塗り重ねていくと黒となる。
赤、緑、青の3原色を重ねること、“光の干渉”で本来の(単色)があるのに黄色に見えたり、白く見えたりする。
これはどういうとか?
大きな波と小さい波が合わさると特徴を打ち消し合ってしまう。
一方、レーザーはそれぞれの特徴の光を外に放出する。
これをコヒーレントの光という。
つまり、色々な光は混ざると干渉しあって、その波長の特徴は相殺されてしまう。
レーザーは単色であり、その波長の特性が非常によく出る。
それが基本的なレーザーの原理である。
実際に基本的にレーザーをどのように発振させるのか。
分子に対して、電子的エネルギーを与えてあげるとダイレクトに光を外部に放出される。
光が鏡で反射しながら外に放出されていく。
分子がErであったり、炭酸ガス、半導体、ルビーである。
分子の部分がレーザーの名前である。
電磁波であるⅩ線は、軟組織を透過し、硬組織に吸収される。
一方、光はその波長により透過、吸収する対象が異なる。
海の水が青く見えるのは、水が太陽の青い色を透過するからで、赤い色は吸収している。
レーザーも波長と吸収の関係がある。
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